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「今、君が思っていること

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「今、君が思っていること、当ててみようか」

「え……」

「今までもイブの夜はこうして彼女の好きなものを食べに行って、ホテルの部屋を予約して、學phonics 喜ばせていたんだろうって、想像してた?」

「……してた、けど」

見事に言い当てられた私は、拗ねるしかない。
実際、それは私の想像ではなく彼の過去の記憶に残っているはずだ。

「残念だけど、外れだよ。今までの僕は恋愛に対して淡白だったから、イブの夜に恋人と過ごしたことはあっても、ここまでしたことはないんだ」

「そうなの……?」

「そう。喜ぶ顔が見たくて必死でプランを練った相手は、君だけ。だから、素直に喜んでくれる?」

そんな一言で、不安や嫉妬なんてすぐにどこかへ吹き飛んでしまった。
男は単純だって、周りの友人は口を揃えて言うけれど、男よりも私の方が単純だ。
顔が勝手ににやけてきてしまう。

「……うん、じゃあ素直に喜ぶ。ここまでしてくれて、ありがとう」

嬉しくて微笑んだ私に、彼はキスをくれた。

「本当に……困ったな。君が相手だと、いつも理性が利かなくなる」

エレベーターの中でキスを交わした私たちは、部屋に入るなり互いの身体を求め合った。

久我さんの瞳には、私だけが映っている。
私に欲情し、私に夢中になっている彼を見ると、胸の奥が悦びで震える。
それと同時に、心が満たされていくのを感じる。

愛してるなんて言葉がなくても、重なる肌から気持ちが伝わる。
愛されているのだと、感じることが出来る。

理性なんて、なくなればいい。
この時間が、永遠に続いてほしい。

「好き……」

ひねくれてばかりいる私が、素直になれる。
イブの夜は、やっぱり特別なのだと思い知った。
イブの夜を一緒に過ごしてから、私と彼の距離は確実に縮まっていった。

連絡を取り合う回数も自然と増え、大晦日も二人きりで過ごすことになった。
いつも大晦日は、一人の寂しさを紛らわすために夜勤を入れていた。

仕事に明け暮れていれば、何も考えなくていい。
でも今年の大晦日は丸一日休みを貰えたため、久我さんと私の家で過ごすことになったのだ。

「今夜は、一緒に夕食を作って家で飲もうか」

「それいい!家なら周りを気にせずたっぷり飲めるし、明日は夜勤だからゆっくり過ごせるし」

「じゃあ、ビールと食材買ってそっちに行くから」

「え?」

「着く前に、連絡するからよろしく」

大晦日当日の昼、電話で突如決まった彼の訪問。
てっきり久我さんの家で過ごすのだと思っていた私は、これから自分の家に久我さんが来るのだと知り一気に慌て出した。

私の家に彼が来たことは、まだない。
もちろんいつか来ることもあるとは思っていたけれど、突然決まるとさすがに焦る。

「部屋掃除した方がいいよね……」

とりあえず、見える所は綺麗にしておこう。
自分が住んでいる部屋を見られるのは、少なからず緊張する。
私は超高速で部屋の片付けに取り掛かった。

二時間後、どうにか人を呼べるくらいの部屋になった頃に、久我さんは私の家に到着した。

「どうぞ。部屋、一応片付けたけどあんまりジロジロ見ないでね」

「おじゃまします。ビール、このメーカーので良かった?」

「あ、これ私好き!ありがとう」

私の好きなメーカーのビールを買ってきてくれるなんて、さすが気の利く人だ。
そんなことを思いながら喜んでいると、ふと私を見つめる久我さんと目が合った。

「何?」

「いや、今日はすっぴんなんだと思って」

「すっぴん?……あ!」

部屋の掃除に集中して、化粧をし忘れていたことにようやく気付いた。
ファンデーションも眉も、何もしていない。
しかも、服もラフな部屋着のままだ。「うわ、最悪。ごめん、化粧するの忘れてた!ていうか、服も……待って、今着替えてくるから!」

クローゼットの奥から、可愛い部屋着を引っ張り出そうと寝室へ向かう私を、久我さんが呼び止めた。

「着替える必要ないだろ?そのままでいてよ」

「でも……」

「僕には素を見せてほしいんだよ。無理に取り繕われる方が、僕は嫌だな。それに、化粧をしていない君をこんなに近くで見れるのは、恋人の特権だからね」

「……」

久我さんは着古したパーカーとスウェットに身を包んだすっぴんの私を見つめながら、満足そうに笑みを浮かべている。

こんなだらしない格好で本当に幻滅されないのだろうかと一瞬不安になってしまったけれど、その心配はいらないようだ。

「久我さんって、だいぶ変わってるよね」

「そう?」

「でも、心が広くて助かる」

今まで私は、同僚や友人から、彼氏からはオシャレで可愛い部屋着を着てほしいと言われたとか、だらしない服装でいられると萎えると言われたとか、そんな愚痴を何度も聞いたことがあった。

その度に、男と付き合うってどれだけ面倒なんだと辟易していた。
でもそういう小さなことに気を使っていくことは、交際を続けていく上で欠かせないものだと思っていた。

久我さんにそのことを話すと、彼は全く共感出来ない様子を見せた。

「そもそも、素顔でいることを否定する意味が僕にはわからないけどね。この先ずっと一緒にいるのに」

「ね!心が狭いっていうか……」

この先ずっと一緒にいるのに。
久我さんが何気なく放ったその発言に、私は敏感に反応してしまった。
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